コロナ処理システムの仕組み、また、いったい基材の表面にはなにが起こるのかと不思議になったことはありませんか?これは非常によく聞かれる質問です。表面処理に関してその他にも質問がある場合は、Eメールで質問を送って下さい。弊社の技術者から的確な回答が送られます。常圧プラズマ処理に関する疑問点は、Plasma3™ FAQ (英語)を参考にしてみてください。
- コロナ処理システムは加工フィルムの表面にいったいなにを行うのですか?
- コロナ処理はフィルムの表面上に低分子量成分(LMW)を生成し、フィルムの表面を酸化させ、電子エネルギーを衝突させることでフィルム表面上に凹凸を作り出します。
- コロナとはなんですか?
- コロナとは、絶縁された電極や金属に高周波高電圧エネルギーをかけることで生成されるイオン化された空気のことです。電極はグラウンドロールの上に取り付けられています。電極とロールの間のスペースは通常0.60インチほどであり、コロナはこのエアーギャップ間に発生します。
- ダイン/cm²とはなにを指すのですか?
- ダインレベルは、フィルムやフォイルの表面エネルギー値を把握するために用いられる測定基準です。ポリオレフィンフィルムの大半は20後半から30前半にかけての低いダインレベルを示します。こうのようなフィルムを加工するためには、表面張力は30後半から40中盤になければなりません。ダインレベルの調整はコロナ処理によって可能となります。アプリケーションのダインレベルについての詳細は、処理推奨マトリック (英語)を参考にしてください。
- カバードロール処理、ベアロール処理、ユニバーサルロール処理の違いは何ですか?
- これらのシステムの相違点は、処理ステーション内の絶縁体の場所にあります。カバードロールステーションは誘電物質で絶縁されており、電極は裸金属でできています。ベアロールシステムではロールは絶縁体を伴いませんが、電極が絶縁されています。ユニバーサルロールステーションではグラウンドロールと電極の両方が絶縁されています。
- ベアロール、カバードロール、ユニバーサルロールシステムは、どんな基材でも処理することができるのですか?
- いいえ。カバードロールシステムは非導電性の基材のみ処理することができ、ベアロール及びユニバーサルロールシステムは導電性と非導電性の基材の両方を処理することができます。
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